故人を送り出すために

私が最近ふと思い出した葬儀のあれこれを書いていきます。

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葬儀屋さんの配慮

大抵の人は日頃から葬儀のシュミレーションを念入りにしているわけでもないので、いざというときは慌ててしまうのは当たり前である。
だが、その時のために葬儀屋さんがいるのだろう。何もわからない悲しみにふせた残された家族にお悔やみの気持ちを持ちつつ巧みに手順通り葬儀へと導いてくれる。
費用、形式、必要な情報を教えてくれながら着々と準備をしてくれる。
私の父が亡くなった時に葬儀屋さんと初めて間近で接したが、本当に手慣れていて、こちらが聞くこと全てに迷うことなく、しっかり応えてくれるし、また、こちらがどうするべきか悩む事についてはそれとなく誘導してくれた。
葬儀屋さんだってベテランばかりではないだろうから新人さんだっているはずだが…身内を亡くし悲しみのどん底にいる時に不慣れな新人の葬儀屋さんが来てお互いにはっきりせず事がスムーズに運ばなかったり、忘れている事などがあったら大変だろうなと思う。
家に来てくれた葬儀屋さんは本当に細かな配慮もしてくれるような方で以前、「お葬式」という映画で観た葬儀屋さんと同じくらい立派にやってくれた。病院から家に父を連れて帰って来た時も湯灌の時も火葬場でも、てきぱきと、だけど心をこめてやってくれたと思う。
私の友人で葬式の司会者をしている者がいるが葬式というのは結婚式と違ってあらかじめ予約されている事ではないので、24時間いつでも連絡が来るので葬儀屋さんは大変だと言っていたことを思い出す、当たり前なんだろうが、そんな急な中、一生懸命やってくれた葬儀屋さんには感謝している。
そんな彼らのためにも、葬儀を行う側として宗教別で説明する、お葬式進行スタイルなどで勉強しておかねばな、と思う。

大好きな祖母

4年前に私の父方の祖母が亡くなりました。96歳と大往生でした。
若いときから糖尿病はあったものの病状は落ち着いており、亡くなる少し前まで認知症は多少ありましたが寝込むような事もなく、苦しむこともなく老衰でした。
しつけには大変、厳しい祖母でしたが夏休みや冬休みには田舎の祖母の家に孫たちが自然と集まり何日も泊まり祖母と過ごしました。どんなに忙しくても嫌な顔一つせず、帰る時には「また、来いよ。一生懸命頑張りなさいや。」と言って送り出してくれました。祖母には孫が全部で15人いました。一人を残して14人が結婚していましたので、ひ孫は大学生を頭に幼児まで30人いました。
祖母の死は前ぶれなく突然の事だったのにも関わらず、なんと…孫15名全員が葬儀に参列しました。ひ孫は5名を除き25名が参列しました。まるで小さな村の小学校くらいの数の子供達が参列し、こんなに集まったのが奇跡のようにさえ感じました。お正月や結婚式でも、なかなか集まれなくなってしまった従兄弟達に久しぶりにゆっくり会えました。また、私達の子供達も滅多に会う事がなく初めて会う子供達も多いはずなのに…お互い血が通っている親戚だからなのでしょうか?すっかり仲良しに楽しそうに過ごしていました。私達、孫はお通夜の夜に祖母の祭壇の前で昔の祖母と過ごした夏休みや冬休みの思い出を語り合いました。我が子達が遊んでいる姿を見て「私達もあんなだったよね!あの頃は本当に楽しかった…懐かしいね!こうやてばあちゃんがまた、皆の事会わせてくれたんだよね!」「従兄弟会しようよ~誰か計画してよ!」なんて盛り上がりました。私達、いとこが大人になった今でも、とっても仲良しなのは祖母がいたからだと思いました。本当に本当にいいおばあちゃんでした。大好きでした。
私達孫は笑ったり、泣いたり忙しく祖母を天国へと送り出しました。

葉書で知った訃報

喪中の葉書で知人のお姉さんが亡くなった事を知り、とても驚きました。というのは、そのお姉さんは40代でまだ若く、病気だとかそんな話しも聞いたことがなかったものですから…。しかも、お姉さんが亡くなったのは春先の事で、それから知人とは2回ほど会う機会がありましたがお姉さんの事は一言も何もいわなかったので本当に気がつきませんでした。知人はお姉さんとはとても仲良しで、日頃はお姉さんの話題もよく出ていたのですが、考えてみたらお姉さんの話しは全くなかったなと今になって気がつきました。
私は知人と私の共通の友人へ連絡してみました。
すると、その友人も私と同じく喪中の葉書でお姉さんが亡くなった事を知ったと言うのです。
何となく…嫌な予感がしました。
次の日、友人が別なルートからお姉さんのことについて聞いてくれたようです。すると…やはり、普通の亡くなり方ではなかったようです。自ら命を断ったらしく、亡くなった時には家族も本当にびっくりして、信じられないようだったそうです。極々、近親者のみで葬式を済ませて本当に周囲には知らせていなかったようです。なので、葬式の後にわかった人達がほとんどのようで、何人かの友人は自宅にお参りに行ったようなのですが、亡くなってすぐだった事もあり、家族も口数が少なく多くを語る事なく帰って来たそうです。
お姉さんの死から半年以上経って知った今、亡くなり方が普通ではなかったとのことで…どう対応するべきか悩んでいます。どんなに親しい人にも話したくない時もあるだろうから…。一言を添えてお花をおくってみようかなと考えています。

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